レゴ(R)グループは6月24日、ニュースルームで、製造拠点から出る廃棄物の埋め立て処分を3年間にわたって事実上ゼロに抑え込んでいると発表した。全世界の工場で発生する廃棄物のうち、最終的に埋め立て地に送られるのは全体の1%を下回る水準を維持している。
年間廃棄物の9割超がリサイクルに
レゴ(R)ブロックを製造する過程で出る廃棄物は、昨年実績で96%が何らかの形で再活用された。プラスチック成形時の端材から輸送用の木製パレット、梱包用段ボールまで、工場で発生する主要な廃棄物はほぼ全てが循環利用の対象となっている。
特筆すべきは各工場での独自の工夫だ。チェコの製造拠点では、包装材料に使われる段ボール筒を供給業者に戻す仕組みを構築し、年間39トンの廃棄物を削減した。従来は使い捨てられていた資材を循環させる発想の転換が功を奏した形だ。
デジタル技術で効率化推進
デンマーク、中国、メキシコの各工場では、デジタル技術を駆使した原材料管理システムを導入。どの素材が再利用可能かをリアルタイムで判断し、合計160トン超の廃棄物削減を実現した。
現場発のアイデアが削減を後押し
今回の成果で注目されるのは、各工場の従業員が自ら改善案を提案している点だ。チェコ工場の段ボール筒回収システムも現場からの発案で実現した。
同社は世界各地に製造拠点を持つが、それぞれの工場で地域の事情に合わせた削減策を編み出している。デジタル技術の活用から現場の工夫まで、多角的なアプローチが3年連続の成果につながっている。
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