アップル・キーノートでのLEGOグループがARのデモを実施
2018年6月4日のアップル・キーノートの中でAR(拡張現実)は重要な発表のひとつだった。この先数年間熱の冷めない注目の技術になりそうである。
ただレゴ(R)は以前からレゴ(R)ストアで箱をスキャンするとそのセットの完成品がモニターに映し出されるというAR体験を提供していた(かなり前にスタッズでも紹介したことがある)。
キーノートのARKit2の話の途中でLEGOグループのイノベーション・ディレクターであるマーティン・サンダースともう一人のLEGOグループの人が開発中のARについてデモを行った。
ARKit2でユーザーが最も楽しめる特徴はシェアード・エクスペリエンスである。これは複数のユーザーが異なるiOSデバイスで同じシーンを同時に見たり双方向で操作したりすることができる機能で、簡単に言えばARの複数ユーザー対応版ということだろう。現在は四人まで対応とのこと。
上述のLEGOグループの二人がARKit2の複数ユーザー対応機能を実際にデモンストレーション。この枠組みの中で普通のレゴ(R)セットを交えてどのように遊ぶのかを見せたのである。
ARデモの内容はどんなものか
iPadで10255にぎやかな街角の完成品をスキャンするとスキャンの成功を示すように画面が光った。それからにぎやかな街角の周りに町が作られた。机の上に実物があるのはにぎやかな街角セットひとつのみだが、アプリ上ではダウンタウンダイナーや公園もある。
二人はアプリ上のシーンにそれぞれのiPadでレゴ(R)バットマンや建物を追加し始めた。各ユーザーが要素を加えるだけではなく、異なるデバイスで同じシーンを見ることができるし操作することもできる。
テーブル上に置いてある実物のにぎやかな街角も壁を取り払って中を見ることができてしまうのだ。
デモで二人は協力してレスキューミッションを指揮していた。そして最後はそのミッションをクリアしたことにより新しいアイテムを解除して入手することができた。これは60177エアショージェット。
サンダースによるとAR対応レゴ(R)セットが今年後半にはお目見えするらしい。ARKit2は9月にリリースされる予定のiOS12に含まれる。
正直なところどういうものか理解するには動画を見た方が早い。
感想まとめ
シェアードエクスペリエンスによってiPhoneやiPadでのAR体験は一人に限った経験ではなくなる。自分が見ているAR世界を友達が肩越しに覗き込む必要もなくなる。ARKit2アプリを使えば同時に見れるし同時に遊べるようになるからだ。
ポケモンGOのようなゲームには大きな影響があるのではなかろうか。リアルタイムで協力したり争ったり。
AR対応のセットってどんなのだろうか。楽しみである。
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