レゴ(R)アイデアとはファンのデザインを製品化する企画である!
レゴ(R)アイデア公式サイト(英語)で世界中のレゴ(R)ファンから製品化したいオリジナルデザインを随時募集中。
他のユーザーからの支持票が1万を超えるとレゴ(R)アイデア製品化レビューに進出。レビューで審査に合格すると製品化が決定しレゴ(R)アイデアシリーズから発売される。
そして売り上げに応じた報酬がデザイナーに支払われる!
レゴ(R)アイデアの歴史:日本発の企画
レゴ(R)アイデアは元々レゴ(R)クーソーという日本発の企画で、消費者起点の商品開発支援を行う空想生活(現:Cuusoo System)とレゴ(R)グループの共同企画として2008年11月にウェブサイトが立ち上げられた。
このような経緯からクーソー企画の最初とその次の二作品は日本関連の『21100 潜水艦しんかい6500』と『21101 小惑星探査機はやぶさ』だった。
レゴ(R) (LEGO) クーソー はやぶさ 21101
レゴ(R)クーソー第2号製品
JAXAの監修のもと、デンマーク・レゴ(R)本社のデザイナーが開発した「はやぶさ」は、イオンエンジン、小惑星探査ローバ「ミネルバ」、サンプラーホーン、再突入カプセル、太陽電池パドルなど、「はやぶさ」の主要部分をレゴ(R)ブロックで再現。
レゴ(R)クーソーからレゴ(R)アイデアへ
レゴ(R)クーソーはレゴ(R)アイデアへ進化!
その後レゴ(R)クーソーはレゴ(R)グループの正式企画となり、2014年4月30日に企画名がクーソーからレゴ(R)アイデア(LEGO IDEAS)に変更された。
どんなデザインが多い?
多いのは版権物。
長年レゴ(R)アイデアコンペに注目してきた経験からすると、エントリー作品は版権物が圧倒的に多いという印象。
版権物と言っても映画・ドラマやアニメ・ゲームなどの映像作品に加え、中世、実在の自動車や建物、NASAまで幅広い。NASA、スペースX、ブルーオリジンなどの宇宙関係デザインは人気がある。
実際に発売になるのは全体的に版権物が多いが、その他にも動く仕組みのある作品が多い時期など採用デザインはトレンドに合わせて変化する。
製品化までの道のり
上述の通りまずはオリジナルデザインをレゴ(R)アイデアサイト上で公開する。デザイン公開は一年中いつでもOK。
デザイン公開後は60日間のコンペエントリー期間が与えられその間に100票獲得するとエントリー期間が延長される。その後も段階により決められた得票数をクリアしていかないと投票対象からはずされエントリー資格がはく奪される。
1万票以上のユーザーサポートを獲得すると毎年3回行われるレゴ(R)アイデア製品化レビューに進出してレゴ(R)グループによる最終審査が行われる。
製品化レビューのスケジュールは(若干前後はあるが)毎年1月、5月、9月で区切られる。
最近はエントリー数が多いため結果発表は遅れることが多い。発売までは発表後最低6カ月が必要。場合によりもっとかかる。
- 【第1回レビュー】エントリー期間:1月~4月、結果発表:9月
- 【第2回レビュー】エントリー期間:5月~8月、結果発表:1月
- 【第3回レビュー】エントリー期間:9月~12月、結果発表:5月
応募デザインの条件
応募できるデザインの条件も、企画の規模拡大に合わせて発足当初から、より厳しく変更されている。主な条件のみ抜き出すと以下の通り。
レゴ(R)アイデア応募の主な条件
- 3,000ピース以内
- 暴力、人種差別、政治、宗教、性的コンテンツを含まない
- 武器・兵器、軍用機、軍用車両はNG
- オリジナルの新デザイン
- レゴ(R)セット通常ラインナップで販売中の版権シリーズはNG(例:スターウォーズ、ハリー・ポッター)
- 競合会社の版権物はNG(例:ハズブロのマイリトルポニー)
事実上の大人向けブランドに
レゴ(R)アイデアのガイドラインには以前は子供向けであることも明記されていたが、最近のレゴ(R)グループは大人向けの製品を積極展開しているのでこの文言は削除されたようだ。
実際のところレゴ(R)アイデアは2020年頃からは低価格商品が発売されなくなり事実上大人向けのブランドとなっている。そしてレゴ(R)アイデアに参加できる年齢も2024年6月に13歳から16歳に引き上げられた。
版権デザインは提出OK?
レゴ(R)アイデアではレゴ(R)ブロックラインナップですでに採用されている版権物(IP/Intellectual Property)に関連するデザインを提出することができないが、それ以外にもエントリーが受け付けられない版権カテゴリーがある。
暴力的及び性的コンテンツを含む場合や、レゴ(R)グループの競合企業が権利を持つ作品など、レゴ(R)アイデアのガイドラインに沿っていない作品は上述の通り原則NG。
それ以外ではディズニーや任天堂などレゴ(R)グループとすでに協力関係にある企業の一部作品もエントリー受付不可。
なぜ対象外になる?
あくまでも推測だがレゴ(R)グループが製品化を検討中、もしくはすでに製品化の計画がある等がその理由なのではないかと思う。その他には版権元企業が認めないこともあるのかも。
事前にチェック可能
エントリー受付対象外になる作品についての明確な基準は明らかにされていないが、気になる人は作品を作り始める前にレゴ(R)アイデア公式サイトのエントリー受付画面でチェック可能。
チェック画面に英語で作品名を入れるとエントリー受付可能、不可、未検証のいずれかのメッセージが表示される。
下の画像は試しにエヴァンゲリオンと入れてエントリー不可のメッセージが表示されたところ。レゴ(R)アイデア公式サイト版権チェッカー
エントリー受付に関する条件は他にもあるので詳しく知りたい人は各自でチェック レゴ(R)アイデア公式ガイドライン(英語)
特定テーマの作品を募集する個別コンテストも開催
レゴ(R)アイデアでは通常のコンペとは別に、特定のテーマの作品を募集するコンテストを不定期で開催している。
個別コンテストではレゴ(R)アイデアや購入者プレゼントとして製品化する作品を募集することも多い。グランプリ受賞者には豪華賞品も与えられる。
レゴ(R)アイデアまとめ
レゴ(R)アイデアは自分の作品がレゴ(R)製品として発売され報酬まで得られる(可能性がある)夢のような企画である!
レゴ(R)アイデアの1回のレビューでの1万サポート獲得デザインは2019年頃から増加傾向にあり、以前は多くても10個以内だったのが2022年は30個以上が当たり前。今後レビュー進出の最低得票数が引き上げられるのではないかと個人的には思っている。
レゴ(R)アイデアは普通のレゴ(R)既製品とは異なる雰囲気のデザインが多い楽しいシリーズである!自信のある人はどしどし応募しよう!レゴ(R)アイデア公式サイト(英語)
レゴ(R)アイデアとはファンデザインを製品化する企画である!レゴ(R)アイデア公式サイトでデザイン案を公開しユーザー投票が1万票を超えるとLEGOグループによる製品化検討レビューにかけられる。審査に合格するとアイデアシリーズから発売[…]
フォローして最新情報をキャッチ
スタッズではXやYouTubeでもレゴ(R)ブロック、ホビー、エンタメ、ショッピング最新情報を配信しています。
- LEGO and the LEGO logo are trademarks of the LEGO Group.(C) 2024 The LEGO Group.