レゴ(R)グループは5月15日、米国マサチューセッツ州ボストンに新たなハブを正式に開設した。開設式典にはマサチューセッツ州知事も出席し、同社の地域経済への貢献や技術革新の推進に対する期待を表明した。Newsroom
新設されたボストンハブは、商品開発、マーケティング、デジタル技術の融合部門が集結する戦略的拠点だ。特に、物理的な組み立て体験とデジタル技術を融合させた新しい顧客体験の創出に重点を置いている。
ボストンは技術系スタートアップや一流の大学が多く集まる地域であり、イノベーションの中心地として同社の求める多様な人材の確保や外部との協働に適した環境を提供する。
最高経営責任者(CEO)のニールス・B・クリスチャンセン氏は、「この素晴らしい新しい作業空間は、米国における投資戦略の重要な一部であり、急速に才能を惹きつける磁石となっている。ボストンハブは、社員が創造し、つながり、成長するための新しい機会を開く場所だ。私たちは引き続き、米国内で未来のビルダーたちを鼓舞し育成するという使命を果たしていく」と述べた。
同社は今後2年間で、ボストンハブを起点に以下の重点施策を推進する計画を発表した。まず、イノベーションの強化に向けた研究開発投資を拡大し、最新技術と創造性を融合させた新製品・サービスの開発を加速させる。
また、地域コミュニティや教育機関との連携を深め、地元に根ざした社会貢献や次世代育成プログラムを推進する。さらに、多様なバックグラウンドを持つ人材の採用拡大に注力し、グローバルかつ多文化なチーム体制の強化を図る。
これらの取り組みを通じて、従来の組み立てセットの枠を超え、デジタル技術と融合した新たな遊びや学びの体験を米国市場に広く届けていく構えだ。
加えて、同社は2027年にバージニア州に新工場と地域配送センターを開設する計画を明らかにした。ここでは約2,000人の雇用創出が見込まれており、北米での生産能力と物流体制の大幅な強化が期待されている。これにより、現地での需要に迅速に対応できる体制が整うとともに、持続可能なサプライチェーンの構築も視野に入れる。
グローバル展開においては、すでにコペンハーゲン、シンガポール、上海、ロンドンに拠点を構え、世界37か所の営業オフィスと6つの工場を運営。全世界で3万1,000人以上の従業員を擁し、多様な市場での競争力を維持している。
今回のボストンハブ開設は、組み立て体験とデジタル技術を融合し、多世代にわたる幅広い顧客層の支持を得るグローバル戦略の要として位置づけられている。
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