僕は沖縄在住時に無線機持参で嘉手納基地前の『かでな道の駅』でよく航空機見物をしていた。飛行機がメインだったがヘリも見ることができた。
そういった事情もあり、特別詳しいわけではないが航空機にはそこそこ興味があるので、ブラックウィドウのヘリコプターをAmazonのタイムセールで安くなっていた時に購入。
1年以上前にレゴ(R)先行発売
映画ブラック・ウィドウの公開日は当初2020年5月を予定していたが、新型コロナウィルスの影響で何度か延期。本記事公開2021年3月現在の公開予定日は国内2021年4月29日、米国2021年7月9日5月7日。追記：その後日本国内公開日も7月9日に延期された。
レゴ(R)のブラック・ウィドウヘリコプターは当初の公開予定に合わせて2020年3月1日発売。結果的に映画公開の1年以上前に発売されることになった。
レゴ(R)LEGO(R) スーパー・ヒーローズ ブラック・ウィドウのヘリコプター・チェイス 76162
今回レビューしたセット
4台のスタッドシューターとライフル2丁を装備したヘリコプターは手ごわいぞ！ブラック・ウィドウが、エレーナ・ベロワと一緒にバイクでやって来た。
ブラック・ウィドウヘリ機体
2021年現在、西側主要国では回転翼が2基ついたタンデムローターの大型輸送ヘリは大体ボーイングのCH-47(通称チヌーク)なので、ブラックウィドウのヘリも同機をモデルにしていると見て間違いない。
©航空自衛隊
レゴ(R)の機体にも前と後ろにローターが設置されており、チヌークのようにそれぞれに3枚ずつ大きな翼(ブレード)が取り付けられている。実機よりも機体に対して翼が大きい印象。
チヌークは前ローターを左回り、後ろローターを右回りに回転させているためシングルローター機についている方向を安定させるためのテイルローターは不要。
チヌークは改良を加えモデルチェンジするとCH-47の後にアルファベットが付されるのだが本記事ではまとめてチヌークと呼ぶ。自衛隊に配備されているCH-47JとCH-47JAは川崎重工によるライセンス生産。
チヌークは若干の例外はあるが軍用機としての運用がほぼ100%なので、このブラック・ウィドウヘリコプターは軍用機をレゴ(R)化した製品だと言っても差し支えないだろう。
映画なら軍用機もOK？
最近だとテクニックの『42113 V-22 オスプレイ』が発売直前で販売差し止めになったが、そのきっかけは軍用機として運用されているオスプレイのレゴ(R)製品化に反対するドイツの平和団体の抗議。
オスプレイもマーベル映画に登場する架空の軍用機としてなら製品化が可能かもしれない。
©Boeing, ©LEGO
精巧な映画タイアップモデルは少ない
テクニックシリーズはこれまで映画とはあまりタイアップしていないが、ワイルド・スピードのダッジチャージャーが製品化されている例はあるので映画機体もOKだと思われる。
レゴ(R)LEGO(R) テクニック ワイルド・スピード ドムのダッジ・チャージャー 42111
珍しい映画車両のテクニックセット
映画『ワイルド・スピード』シリーズの恐れを知らない男、ドムことドミニク・トレットの愛車ダッジ・チャージャー。本格的なV8エンジン、動かせるピストンとステアリングシステム、爆発的にスピードアップするニトロボンベを搭載しています。
オスプレイがマーベル作品に登場した暁にはぜひテクニックでの製品化に期待したいが、ヘリコプターに比べるとあまりにも特徴のある形をしているし一度販売中止したものを再度発売するのは難しいかもしれないとも思う。
例えば戦車は形状がまるっきり兵器なのでマーベル作品に登場したとしても製品化するのは難しいだろう。オスプレイがマーベル映画に登場した場合もそれと同じようなポジションになりそう。
オスプレイ的セットは2013年に発売
だが実際には2013年に、限りなくオスプレイに近い60021カーゴヘリプレーンがレゴ(R)シティシリーズから発売されている。
普天間基地にオスプレイが配備されたのは確か2012年だったと思うが、当時僕は沖縄に住んでおりすぐに見に行った。オスプレイはプロペラが大きくて飛んでいる姿が本当にかっこいいのである。
レゴ(R)シティオスプレイが発売された2013年あたりはちょうどオスプレイが盛り上がってきた時期なのかもしれない。
勢いよく回る回転翼
各ローターの上のつまみで勢いよく翼を回すことができる。
手に持ちながら空を飛んでる雰囲気を味わいながら遊べる『Swooshable』なレゴ(R)機体である。飛行機好きキッズには特に強力推し。
Swooshableってなんなの？
英語では手に持って飛ばして遊べるレゴ(R)の飛行機や宇宙船をSwooshableと言う。飛んでいる時の音や勢いを表現したオノマトペ単語だが「この機体は最高にSwooshableだな！」などのように使う。
ピナクル・ランディング
タンデムローター機の真骨頂とも言えるピナクル・ランディングを再現することもできるぞ！
ピナクル・ランディングってなんなの？
ピナクル・ランディングというのは山岳地帯などで完全に着地できない斜面などにホバリングしながら不安定な状態のまま地面ギリギリにとどまり、兵員や物資の積み下ろしをするための飛行技術。
ものすごい！ピナクル・ランディングの例
ローター横のエンジン
後部ローターの横には翼を回転させるエンジンが取り付けられている。
チヌークは主にハネウェル社のT55ターボシャフトエンジンを採用しているが、自衛隊機には川崎重工のライセンス生産品が搭載されている。
ハッチにバギーを収容可能
機体後方にハッチがあり付属のバギーを収容することができる。バギーはシンプルな構造だが車体が傾斜しておりかっこいい。
実機のハッチ
チヌーク実機にも当然ながら後部ハッチがあり車両の積み下ろしが可能。
航空自衛隊が運用するチヌークには『床レベリング装置』が採用されている。スロープをカーゴローダーと同じ高さに合わせられるため、荷物の積み下ろしが容易になり迅速化が可能。
©航空自衛隊
空自だけの特別装置
床レベリング装置は川崎重工が製造する航空自衛隊仕様の機体にのみ採用されている特別な装置なので、ブラック・ウィドウのヘリには装備されていないはず。
もし作中で同装置が確認できたらブラック・ウィドウの機体は航空自衛隊仕様の川崎重工製だと言えるだろう。
床レベリング装置イメージ
機体脇のふくらみ
機体脇のふくらみは燃料タンク。
CH-47JAの航続距離は東京鹿児島間に相当する約1,000キロと長い。オスプレイはそれよりもさらに長い約3,600キロの飛行が可能。
ブラック・ウィドウの機体ではタンクの先端にスタッドシューターが付いているので、僕はこのふくらみにはぜひ弾薬が詰まっててド派手なアクションシーンを演じてくれたら嬉しいと思うのだが、この部分はおそらく作中でも燃料タンクだろう。
ミニフィグ3体付属
ミニフィグはブラック・ウィドウ、エレーナ・ベロワ、タスクマスターの3名が付属。
マーベル公式にはエレーナはブラック・ウィドウの妹と書かれている。そしてエレーナはどうやら二代目ブラック・ウィドウだとの話もある。
スカヨハと言えばアクション
ブラック・ウィドウとはまったく関係ないが僕はアクションスターのジェイソン・ステイサムが好きなので、アクションが得意なスカーレット・ヨハンソンとぜひ共演してほしい。
スカヨハとステイサムの共演が見たい
ざっと調べた限りこの二人はこれまで共演したことがない。僕はステイサムにはスーパーパワーは似合わないと思うので共演するならリアル社会が舞台のアクションを希望する。
スカヨハの捜査官物と言えばゴースト・イン・ザシェルが該当するが僕はアニメ版の方が圧倒的に好きである。ぜひ現代が舞台のクライム系でステイサムと共演してほしい。
二人がコンビを組んで巨悪に立ち向かうアクションもいいし、裏社会で暗躍するステイサムを追う捜査官スカヨハも興味深い。
猫スケール
最後に恒例の猫スケール。このセットは271ピースで対象年齢7歳以上。遊びやすいサイズで箱の大きさは大体2/3キャットロング。
感想まとめ
キッズには思いっきり空中を飛ばして遊んでほしい！
黒を基調とした機体だが、コックピットや胴体の屋根には大型パーツが使われているので普通の小さいブロックやプレートは意外と少ないかも。だが崩した後の黒パーツはいつか作りたいと思っているシボレーサバーバンに使いたい。
レゴ(R)LEGO(R) スーパー・ヒーローズ ブラック・ウィドウのヘリコプター・チェイス 76162
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