ユニバーサルとレゴ(R)グループが、新たなレゴ(R)ムービー企画『Inner Child』の開発に着手していることが明らかになったと米エンタメメディアDeadlineなどが報じた。監督・脚本は、『I Love My Dad』で注目を集めたジェームズ・モロシーニが担当する。
本作のタイトル『Inner Child』は、心理学などで使われる「インナーチャイルド=内なる子ども」を意味する言葉に由来する。幼少期に抱いた喜びや不安、傷ついた感情、あるいは無邪気な遊び心といったものが大人になった今も心の奥底に残っているという考え方で、近年は創作やセルフケアのテーマとしても注目を集めている。
この「インナーチャイルド」という概念は、レゴ(R)という“遊び”の象徴と非常に親和性が高く、物語の中でも失われた創造力や、子どもの心との再接続といったテーマが軸になる可能性がある。
関係者によると、企画の出発点はモロシーニによる実写映画向けのオリジナル脚本で、当初はレゴ(R)ブロックとは無関係の、やや尖った内容のコメディだった。しかし、脚本に惹かれたユニバーサルとレゴ(R)グループの幹部がブランドに適した方向性で再構成し、現在はレゴ(R)ムービーとして再開発が進行中。物語の詳細は現時点では伏せられているが、レゴ(R)グループが製作を担当する予定。
レゴ(R)グループとユニバーサルは、2020年に映画製作・配給における独占契約を結び、これまでの作品は全世界で累計10億ドル以上の興行収入を記録。近年では、ファレル・ウィリアムスの半生をレゴ(R)で描いた『Piece by Piece』も話題を呼んだ。
また、ジェイク・カスダン、パティ・ジェンキンス、ジョー・コーニッシュの各監督によるレゴ(R)実写映画、さらに『レゴ(R)ニンジャゴー』アニメのヘイガマン兄弟による実写版など、複数の新プロジェクトが進行している。
監督を務めるモロシーニは、2022年にSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)で2冠(審査員賞・観客賞)を獲得した『I Love My Dad』で注目を浴びた新鋭で、現在はLionsgateによるホラー企画『Mommy’s Home』も手がけている。俳優としても『It’s What’s Inside』『アメリカン・ホラー・ストーリー』『クレイジー・エックス・ガールフレンド』などで知られる。
大人が子ども心を取り戻す──そんな普遍的なテーマを、レゴ(R)というユニバーサルなアイコンとともに描く『Inner Child』は、レゴ(R)ムービーの新たな進化形として期待される。
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