フランチャイズ展開をスローダウン
ディズニーのボブ・アイガーCEOが7/13(木)のCNBCとのインタビューで、同社はルーカス・フィルムとマーベル・スタジオのコンテンツへの支出を削減しフランチャイズ展開をスローダウンすると答えた。
ディズニーは今年初めにビジネス再編と55億ドルのコストカットを実施予定と発表しているが、そのような動きがある中、マーベルからアニメーションまで最近の作品の興行収入が予想を下回る状況が続いていることも今回の決定に影響したと思われる。
アントマンとインディ・ジョーンズの興行収入
マーベル・シネマティック・ユニバース31作目のアントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年2月17日公開)は、公開第1週から第2週のチケットの売り上げの減少がMCU史上最も大きくネガティブなレビューも目立った。
ルーカスフィルム製作のインディ・ジョーンズと運命のダイヤルは、7月4日のアメリカ独立記念日の祝日の時期に合わせて6月30日に公開されたが、初日から3日間の興行収入が米国が6000万ドル(約83億円)、米国以外が7000万ドル(約96億円)の合計1億3000万ドルと予想を下回った。
ディズニープラス
ディズニーは旗艦ストリーミングサービスの『ディズニープラス』へのテコ入れとユーザー獲得のために多くの決定がなされたとアイガーCEOはインタビューで答え、そのひとつとして、マーベル・スタジオの作品はディズニープラスのオリジナルドラマも多く作られ、配信サービスでオリジナルコンテンツを充実させようとする同社の熱意を示す特別な例として挙げた。
スター・ウォーズも2019年以来映画は公開されておらず、最近はキャシアン・アンドーやオビ=ワン・ケノービなどディズニープラスのオリジナルドラマシリーズを厚めに展開。8月23日からはオリジナルドラマアソーカも配信開始。
マーベル・スタジオもルーカス・フィルムもディズニーにとって大きな収入源となっているのは間違いないが、アイガーCEOは最近のマーベル・フランチャイズの拡大によりブランドの注目度を薄めてしまっていると答えた。
MCUの各キャラクターの続編がどれだけ作られるべきかの評価も必要で、さらにマーベルブランドにとっての新しい要素を取り入れることも探っていかなければならないともCEOは今年初めに語っている。
今後どうなる?
CEOはディズニーのキラーコンテンツを他の配信サービスへライセンス供与する可能性についても選択肢のひとつとして言及。
Netflixのマーベル作品やソニーのスパイダーマンのような特殊な例もあるので、今後スター・ウォーズとマーベルのフランチャイズ展開に大きな変化が生じることも考えられる。
ただし現時点では、スター・ウォーズはディズニープラスでドラマのキャシアン・アンドー、オビ=ワン・ケノービ、マンダロリアン、アソーカが、アニメもバッドバッチなど、シリーズ全体としては多くの注目作品が配信されているので、しばらく映画が公開されていないことを忘れてしまうほどコンテンツは充実していると思う。
今後の展開に注目!
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